「布団をかぶりたいけれど、暑さで寝付けない」「冷房をつけて寝ているのに、疲れが取れない」と感じることがありますか？夏場の寝苦しさや体のだるさに悩む方は、適切な夏用の掛け布団を使用していないことが原因かもしれません。
本記事では、夏用の掛け布団が効果的な理由を解説し、選び方やお手入れ方法についてもご紹介します。さらに、ブランド別のおすすめ夏用掛け布団もまとめていますので、購入をお考えの方はぜひ最後までお読みください。
なぜ夏用の掛け布団が必要なのか？
夏用の掛け布団が必要とされる主な理由は以下の2点です。
・汗や湿気を効果的に吸収する
・適度な保温性で冷え過ぎを防ぐ
夏用の掛け布団を使用することで、より快適な睡眠が得られるでしょう。それぞれの理由について、詳しく解説していきます。
汗や湿気を吸収する
高い気温で寝苦しい夜には、汗や布団の蒸れが大きな原因となります。掛け布団を使わないと、汗が身体に付着したままとなり肌がべたつく感覚が残ります。
また、部屋を冷房で涼しくしていても、通気性が悪い布団では体温調節がうまくいかず、寝心地が悪くなることがあります。
夏用の掛け布団は、通気性・吸湿性に優れたものが多く、汗をかきやすい方にとっては特に適しています。
冷え過ぎを防ぐ
私たちの体温は寝入ると徐々に低下し、目覚める直前に再び上昇します。しかし、扇風機や冷房を使用し続けると、体温の上昇が阻害され、寝覚めが悪くなることがあります。
また、睡眠の質が低下することで、夏バテや夏風邪に繋がる可能性も考えられます。
特に冷房を一晩中使用する方は、夏用の掛け布団を使い体の冷え過ぎを防ぐことが効果的かもしれません。
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夏用掛け布団選定における6つのポイント
快適な睡眠を得るためには、自分に適した夏用掛け布団を選ぶことが大切です。選定において重要な6つの観点について解説します。
1. 布団の種類
夏用の掛け布団として、一般的に家庭で使用されるものは次の3つです。
・肌掛け布団
・タオルケット
・ガーゼケット
肌掛け布団は、軽量で薄い掛け布団で肌布団とも呼ばれます。
適度な保温性があり、寒がりの方や冷房を使用して寝る方におすすめです。
タオルケットは、布団サイズのタオルで吸水性に優れています。肌掛け布団やガーゼケットと比べると重量感があり、軽い布団が苦手な方に適しています。
ガーゼケットは、ガーゼを複数層に重ねた掛け布団で吸水性と速乾性に優れています。軽量で肌触りが良く、デリケートな肌の赤ちゃんにも適しています。
2. 洗濯のしやすさ
汗をかく季節の寝具であるため、手軽に洗濯できるかどうかは重要な要素です。汗を吸収した掛け布団を放置すると、カビやダニ、悪臭の原因となります。
洗濯表示を確認し、洗濯可能であれば定期的に洗濯しましょう。
なお、自宅で洗濯できない布団でも、お手入れを怠ってはいけません。定期的に干し、収納前にクリーニングに出すことをお勧めします。
掛け布団のお手入れ方法については、後ほど詳しくご紹介します。
3. 機能性
掛け布団には、以下のような機能性を持つ商品が存在します。
・抗菌防臭
・防ダニ
・接触冷感
抗菌防臭機能のある布団は、抗菌性の糸を使用した生地や薬剤を用いて菌の繁殖を抑制し、臭いを防ぎます。抗菌防臭機能があるからといって洗濯が不要というわけではありませんが、寝具の臭いが気になる方にはおすすめです。
防ダニ機能のある布団は、薬剤を使ったものもありますが、多くは生地を密に編むことでダニの侵入を防ぎます。
接触冷感機能については、後半にてご説明します。
4. 中材
肌掛け布団の中材に使用される素材は、主に次の3つです。
・羽毛
・羊毛（ウール）
・ポリエステル
羽毛の特徴は、適度な保温性と軽さです。羽毛を使用した肌掛け布団はダウンケットとも呼ばれ、吸湿性と放湿性にも優れています。羽毛の肌掛け布団は、夜通し冷房を使用する方におすすめです。
羊毛（ウール）は、冬のイメージが強いかもしれませんが吸湿性に優れているため、夏にも適しています。また、弾力性が高くへたりにくいと言われています。ただし、水に弱いため洗濯不可の商品も存在するため事前に確認が必要です。
化学繊維のポリエステルは、耐久性と手頃な価格が魅力です。速乾性にも優れているため、頻繁に洗濯をしたい方に適しています。
5. ブランド
掛け布団選びに慣れていない方など失敗を避けたい方は、長年寝具を製造・販売している信頼性の高いブランドにも注目しましょう。
6. 素材
肌に直接触れる生地部分の素材も大変重要です。生地の素材は、肌触りや機能性によって寝心地に大きく影響します。掛け布団に使われる素材の特徴を見ていきましょう。
a.綿素材
衣類や寝具に最も一般的に使われる天然素材である綿（コットン）は、以下の特徴を持ちます。
・メリット：優れた吸湿性および通気性柔らかな肌触り、丈夫さ、毛玉ができにくい、化学繊維に比べ高価だが比較的手頃な価格
・デメリット：乾きにくい、縮みやすい
これらの特徴から、綿素材の掛け布団は、汗をかく方や定期的に洗濯が必要な方に最適です。特に、安全性が高いオーガニックコットンの掛け布団は、敏感肌の方や赤ちゃんの寝具におすすめです。
b.涼感素材
涼感素材の掛け布団は、氷枕のように冷やさなくても冷たさを感じることが特徴です。冷たさの程度は、Q-max値（肌から生地に熱が移動する量）で示され、数値が大きいほど冷たさを感じます。一般的には、0.2以上で冷たさが感じられ、0.5以上の製品も存在します。
Q-max値が高い掛け布団は、ポリエステルやナイロンなどの化学素材が多く、以下の特徴があります。
・メリット：低価格、速乾性、耐久性に優れる、シワになりにくい
・デメリット：色移りや色落ちしやすい、毛玉ができやすい、吸湿性が劣る
このため、涼感素材の掛け布団は、暑さに敏感でコストパフォーマンスを重視する方におすすめです。接触冷感効果がある掛け布団では、冷たさを実感するために布団カバーを使わない選択肢も考えられます。
c.麻素材
天然素材である麻の特徴は以下の通りです。
・メリット：吸湿性、放湿性、通気性、高い熱伝導率、丈夫さ、乾きやすい
・デメリット：独特の肌触り（硬め、チクチク感）、シワになりやすい、毛羽立ちやすい
麻素材の掛け布団は、化学素材の掛け布団に抵抗があるが、涼しく寝たいという方におすすめです。
d.その他の素材
さらに、レーヨンやシルクのような他の素材も選択肢として考慮できます。これら2つの素材は、滑らかな肌触りと光沢感で似ていますが、以下のような特徴も持っています。
レーヨン
・メリット：高い接触冷感効果、優れた吸湿性
・デメリット：水に弱い
シルク
・メリット：肌にやさしい、高い吸湿性および放湿性、静電気が発生しにくい
・デメリット：汗をかくと肌に密着する、耐久性が低い
夏用掛け布団のお手入れ方法は？
夏の快適な睡眠のためには、定期的なお手入れも大切です。掛け布団の適切なお手入れ方法は、商品タグに記載されている洗濯表示で確認しましょう。
自宅の洗濯機で選択可能な場合
自宅で洗濯可能な場合でも、ネットに入れて洗うことが推奨されます。ネットを使用することで、掛け布団の型崩れや毛玉の発生を防ぐことができます。汚れを効果的に落とすため、肌に触れていた面を外側にし、ロール状に巻いてから洗いましょう。大きなサイズで洗濯機に入らない場合は、コインランドリーを利用することも考慮しましょう。
洗濯の頻度については、肌掛け布団の場合は年に2～4回程度、タオルケットやガーゼケットの場合は1～2週間に1回程度が目安です。
手洗い推奨の場合
手洗いが推奨されている掛け布団は、浴槽での選択が推奨されます。具体的な手順は以下の通りです。
- 浴槽にぬるま湯を溜め、洗剤を加える
- 掛け布団を浸し、足で踏んで洗う
- しっかり絞って、乾燥させる
乾燥は掛け布団のお手入れにおいて非常に重要です。乾燥機が使用できない製品が多いため、晴れた日に洗濯を行い、午前中から干し、夕方前の午後2〜3時ごろに取り込むことをおすすめします。時間に余裕のない方などにおいては、布団の洗濯に対応しているクリーニング店を利用する方法も考えられます。
洗濯不可の場合
定期的に天日干しを行いましょう。乾燥させることで、布団内の湿気を放出し、カビやダニ、菌の繁殖を防ぐことができます。天日干し後に掃除機を使用し、ダニやホコリを吸い取ることでより清潔に保つことができます。広範囲に汚れが広がってしまった場合等においては、クリーニング店に依頼しましょう。
涼しい夏の夜を楽しむ！ブランド別おすすめの夏用掛け布団10選
ここまで夏用掛け布団の選び方やお手入れ方法についてご説明しましたが、この章ではおすすめの夏用掛け布団をブランド別に紹介します。
Kumori 洗いざらし肌掛け布団
Kumoriの洗いざらし肌掛け布団は、洗いざらし綿100%で、すぐに心地よい肌触りを楽しめます。中綿はポリエステルで軽量であり、洗濯機で丸洗いが可能です。
カラーはブルーで、サイズはシングルとダブルが選べます。
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AQUA mofua
AQUAのmofuaは、極細繊維のポリエステル100％を中材に用いることで、ふわっとした柔らかさを実現しています。耐久性が高く、自宅で簡単に洗濯可能な点と手頃な価格が魅力です。サイズはシングルからダブルまで3種類、4色のカラーバリエーションが揃っています。
昭和西川 ダウンケット
昭和西川のダウンケットは、業界基準を超えるほど洗浄された羽毛を使用しています。ふんわりとした羽毛に加え、抗菌防臭加工が施された生地を使用することで、老舗寝具メーカーのこだわりが感じられる一品です。サイズはシングルからダブルまで3種類、ピンクとブルーの2色展開です。
昭和西川 ダウンケット：昭和西川 羽毛布団 ダブル 軽量 薄手 掛け布団 肌掛けふとん ダウンケット
モダンデコ SPEED COOLER BLANKET
モダンデコのSPEED COOLER BLANKETは、Q-max値0.5以上と業界最高レベルの冷たさを実現した掛け布団です。抗菌防臭・速乾加工に加え、プレミアム版では防カビ・防ダニ・防汚加工も施されています。サイズはシングルとダブル、カラーは8色展開です。
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寝具専門店ビーナスベッド 麻の夏ふとん
寝具専門店ビーナスベッドの麻の夏ふとんは、上質なリネン100％で作られた肌掛け布団です。肌触りが良く、優れた吸水性が特徴です。サイズはシングルとダブルの2種類、カラーは2色から選べます。
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VK Livingの肌掛け布団
VK Livingの肌掛け布団は、Q-max値が0.42の涼しい感覚を味わえる掛け布団です。中材には防ダニ・抗菌・防臭効果があり、ダニや嫌な臭いの発生を防ぎます。リバーシブルで使用でき、気分や室温に合わせて選べるのも魅力です。サイズはシングルとダブルのみで、8種類のデザイン（カラー）から選べます。
今治タオルのクーベルチュール
クーベルチュールは、国内最大のタオル産地である今治産のタオルケットです。綿100％のタオルケットは、汗をしっかりと吸収し、適度な厚みと重さで快適な睡眠をサポートしてくれます。国産ブランドの質の高さと安全性に加え、ギフトボックスも用意されており、お世話になった方へのプレゼントにもおすすめです。サイズはシングルのみで、7色のカラーから選べます。
今治タオル クーベルチュール：Amazon.co.jp: TRANPARAN 今治産 認定 タオルケット 約140cm×190cm シングル クーベルチュール スタンダード 日本製 (ブルーグリーン) : ホーム＆キッチン
タンスのゲンの5重ガーゼケット
家具や寝具を販売している老舗のメーカー、タンスのゲンの5重ガーゼケットは、無添加の天然コットン100％を使用し、世界トップレベルの厳しい基準をクリアした安全なガーゼケットです。ほどよい保温性があり、洗うほどに柔らかくなるのも魅力です。サイズはシングルのみですが、綿生地の縮みをカバーするため、かなり大きめに作られています。7色のカラーから選べます。
丸三綿業の洗える薄掛ふとん
丸三綿業の洗える薄掛ふとんは、中材にウールを独自に加工する技術によるふっくら感が特徴です。生地には抗菌防臭加工が施されており、ウール素材ながら洗濯機で洗えるのも魅力です。カラーはベージュのみで、シングルロングからキングロングの6種類のサイズから選べます。
サンホープのタオルケット
サンホープのタオルケットは、猫や花など6種類の可愛いデザインから選べます（本記事執筆時点）。シングルサイズのみですが、綿とポリエステルの混紡で肌触りが良く子供の寝具としてもおすすめです。発送が早く、手ごろな価格も魅力です。
【まとめ】涼しい掛け布団で夏も快適に過ごしませんか？
この記事では、夏用の掛け布団が必要な理由を紹介した上で、夏用掛け布団の適切な選び方やお手入れ方法についても解説しました。汗をかき、冷房を使う夏だからこそ、掛け布団を使えばより快適に眠ることができるのではないでしょうか。
夏用の掛け布団を選ぶ際には、布団の種類や素材選びも重要です。この記事を参考に、自分に合った涼しい掛け布団を選んでみてください。
