敷きパッドとは?正しい使い方や、種類、おすすめのブランドについて詳しく解説します!

敷きパッドの上にシーツを敷くのか、それともシーツの上に敷きパッドを敷くのか、どちらが正解か分からなくなることもあるのではないでしょうか?

他にも、そもそも敷きパッドは必要なのかと疑問に思われている方も多いかと思います。

実は、正しく敷きパッドを使うことで、睡眠の質の改善や布団・マットレスの耐久性アップなどたくさんの効果が期待できます。

そこで、この記事では、敷きパッドにはどんな役割があるのかを説明したうえで、敷きパッドの正しい使い方やお手入れ方法ついてご紹介します。

敷きパッドを販売しているおすすめのブランドも紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

敷きパッドとは?敷きパッドにはどんな役割があるの?

敷きパッドとは、マットレスや布団の上に敷く寝具の1つです。

敷きパッドには、大きく分けて次の3つの役割があります。

・寝心地の改善 
・寝汗の吸収
・マットレスや布団の保護

それぞれの役割や正しく使うことで期待される効果について見ていきましょう。

寝心地の改善

敷きパッドは布団やマットレス、シーツといった寝具の1番上に敷いて使います。そのため、敷きパッドの肌触りが良い方が寝心地が良くなります。

さらに、夏には接触冷感のものを、冬には起毛素材のものをというように、季節によって敷きパッドを変えることで寝苦しさを軽減できるというメリットもあります。

これは、直接肌に触れる敷きパッドならではの役割であり、敷きパッドを選ぶ際は、サイズや値段だけでなく「好みの肌触り」と「季節に合ったもの」という2つのポイントも忘れずチェックするようにしましょう。

寝汗の吸収

シーツやベッドパッドと同じように、敷きパッドはマットレスや布団が汚れるのを防ぎ、湿気をためやすいマットレスや布団を清潔に保つ役割もあります。

人は寝ている間にコップ1杯ほどの汗をかくとされているため、敷きパッドがなければ、マットレスや布団が汗を吸収することになります。

しかし、その状態が続くと、細菌が発生しやすくなり不衛生です。

これを聞くと、「シーツだけでも汗を吸収できるのでは?」と考える人もいるでしょう。

しかし、シーツは敷きパッドに比べて薄いため、すべての汗を吸収できるとは限りません。その点、ある程度の厚みがある敷きパッドであれば、しっかり汗を吸収できる事が考えられます。

また、マットレスや布団に比べて、敷きパッドは洗濯しやすいことも重要なポイントです。マットレスや布団を洗うのは大変ですが、汚れても敷きパッドを変えれば清潔な状態を保つことができます。

マットレスや布団の保護

敷きパッドの役割の一つとして、摩擦によるダメージからマットレスや布団を守ってくれるという点が挙げられます。

布団やマットレスに直接寝ると、体の動きによって布団やマットレスがこすれ、摩擦によって表面がすり減ったり、繊維が擦り切れたりすることがあります。

このようなダメージは、使い続けることで徐々に蓄積され、最終的にはマットレスや布団の表面に凹凸やヘコミができ、快適な寝心地を損なう原因となってしまいます。

しかし、敷きパッドを使用することで、体とマットレス、布団の間に一枚のクッション層を作ることができ、この層が体と布団、マットレスの摩擦を緩和し、ダメージを軽減してくれるのです。

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敷きパッドの正しい使い方とは?

寝具を敷く正しい順番は、上から次の順とされています。

1. 敷きパッド
2. シーツ
3. マットレスまたは布団

この順番で敷くことで、敷きパッドは最大限に役割を果たすことができます。

シーツを敷かずとも、敷きパッドはシーツの主な役割であるマットレス・布団の汚れ防止をある程度は補うことが可能です。

そのため、寝具にかける費用を抑えたい方は、シーツを敷かずにマットレスや布団の上に直接敷きパッドを敷くだけでもかまいません。

ちなみに、絶対に敷きパッドの上にシーツを敷いてはいけないわけでもありません。

シーツは敷きパッドに比べて薄く、洗濯しやすいというメリットがあります。よって、敷きパッドを頻繁に洗濯するのを避けたい方は、敷きパッドの上にシーツを敷くと良いでしょう。

ただし、敷きパッドの上にシーツを敷く場合は、肌触りの改善や温度調節といった敷きパッドの機能が十分に発揮できないことを理解しておいてください。

敷きパッドを使うことのメリットとは?

敷きパッドを使うメリットは、以下の5つあります。それぞれの点について詳しく見ていきましょう。

まず第一に、温度調節作用によって寝苦しさを軽減する点が挙げられます。

敷きパッドには、夏場には吸湿・放湿機能、冬場には保温機能があるものもあり、これによって季節に応じて快適な寝心地を保つことができます。

次に、手軽に洗濯できるのでいつでも清潔に使える点があります。敷きパッドを定期的に洗うことで、衛生的な状態を保つことができます。

また、敷きパッドがマットレスを保護することで、マットレスの寿命を延ばすことができます。

最後に、マットレスや布団に比べて安い点や、大きいサイズの敷きパッドはマットレスや布団を連結できる点が挙げられます。

これらの点を考慮すると、敷きパッドはコストパフォーマンスに優れた寝具の一つといえるでしょう。

敷きパッドの種類について

敷きパッドの種類はさまざまな項目で分類できますが、この記事では以下の4つの機能別に分類したものを紹介していきます。

・接触冷感
・吸湿発熱 
・抗菌・防臭(消臭)
・防ダニ

接触冷感

接触冷感とは、触れている部分が冷たく感じる機能のことです。

暑い夏場に活躍する接触冷感敷きパッドを選ぶ際は、素材・生地・Q-max値といった要素に注目しましょう。

接触冷感敷きパッドの素材は化学繊維が多いですが、化学繊維は吸水性や吸湿性が低いため、蒸れやすいという欠点があります。

蒸れやすいということは、冷たさを感じる時間が短くなってしまうことです。そのため、接触冷感敷きパッドを選ぶ際は、表地の肌触りや素材だけでなく、中わたの素材や裏地の生地についてもチェックしてください。

具体的には、中綿に吸水性や吸湿性が高い綿や麻を使っているもの、裏地は通気性の良いメッシュ生地のものをおすすめします。

また、冷たさを分かりやすく数値で表したものが、Q-max値です。Q-max値は、0.2~0.5のものがあり、数値が高い方が触れたときに冷たさを強く感じられます。

ちなみに、ジェルタイプのパッドにも接触冷感の機能がありますが、ジェルは熱がこもりやすいため冷たさが長続きしないのが欠点です。

さらに、敷きパッドに比べて厚みがあり硬い商品が多いため、寝心地の良さという点で考えると敷きパッドを選んだ方が良いでしょう。

吸湿発熱

吸湿発熱とは、言葉通り「湿気を吸って発熱する」ことです。

吸湿発熱敷きパッドは、人が寝ている間にかく汗を熱に変えることで温かさを保ちます。

吸湿発熱敷きパッドには、保温性が高いフランネル(起毛)生地のものが多く、蓄熱わたを合わせて使うことで、さらに温かさをアップさせているものもあります。

ただし、吸湿機能によって皮膚が乾燥してかゆくなってしまったり、発熱機能によって体温が上がることで、逆に寝つきが悪くなったりする場合もあるため注意しましょう。

抗菌・防臭(消臭)

抗菌・防臭効果があるものとして販売されている敷きパッドは、抗菌効果を持つ素材を使うことで菌の繁殖を防ぎ、臭いの発生を予防します。

一方、消臭効果があるものとして販売されている敷きパッドは、消臭効果を持つ繊維やシリカゲルを使うことで臭いに直接作用します。

そのため、“抗菌・防臭”に比べると“消臭”の方が臭いを抑える効果は高くなるのです。寝具の臭いにお悩みの方は、消臭効果のある敷きパッドを購入すると良いでしょう。

とはいえ、抗菌や消臭に1番有効なのは、敷きパッドを洗濯することです。抗菌・防臭(消臭)効果がある敷きパッドは洗濯できるものが多いため、定期的に洗濯するようにしましょう。

防ダニ

防ダニ効果があるものとして販売されている敷きパッドは、ダニが敷きパッド内に入れない高密度な生地のもの、防ダニ効果のある中綿を使用しているもの、防ダニ効果のある薬剤を使用しているものが挙げられます。

防ダニ効果があれば便利ですが、防ダニ効果のない敷きパッドでも、次の章で説明する方法で正しくメンテナンスすればダニを予防することは十分可能です。

そのため、敷きパッドの洗濯や掃除を定期的にできる人であれば、無くても問題ない機能といえるでしょう。

敷きパッドはどう手入れする?取扱方法をご紹介

敷きパッドのお手入れする際に注目すべきポイントは、洗濯表示・頻度・乾燥の3つです。

洗濯表示

敷きパッドを手入れする際は、洗濯表示を1番に確認してください。表記されている適切な取り扱い方法に従って敷きパッドを洗いましょう。

ここでは、主に次の3つの洗濯表示について解説します。

・洗濯不可
・手洗い
・洗濯機で洗える

特にウールの敷きパッドは、洗濯機で洗うと縮む可能性があるため「洗濯不可」と表示されている場合があります。

ただし、「洗濯不可」=「洗ってはいけない」ということではなく、「洗濯不可」と表示されている敷きパッドは、クリーニング店に依頼しましょう。

「手洗い」と表示されている場合は、浴槽にぬるま湯をためて敷きパッドを洗う方法をおすすめします。中性洗剤を使い、お風呂の残り湯ではなくきれいな水で洗うようにしてください。

手でゴシゴシ洗うよりは、足で踏みながら洗う方が楽ですが、敷きパッドを手洗いするのは意外と大変です。より簡単に適切に敷きパッドを洗いたい場合は、クリーニング店に依頼すると良いでしょう。

ここまで、洗濯不可や手洗いと表示されている敷きパッドの洗い方について説明しましたが、実は現在販売されている敷きパッドのほとんどが、自宅の洗濯機で洗えます。

敷きパッドを洗濯する場合は、肌が触れていた面を外側にしてロール状に巻き、ネットに入れて洗いましょう。

こうすることで、敷きパッドが痛むのを防ぐことができます。色落ちの可能性がある漂白剤は使わず、中性洗剤で洗いましょう。

また、しっかり洗うためには、敷きパッドを水に沈める必要があります。洗濯機の水がたまったら1度洗濯機を止めて、敷きパッドが浮いていないか確認してください。

ちなみに、先ほど紹介したウールの敷きパッドでも、防縮加工が施された製品は自宅で洗濯可能です。ただし、加工されていないものに比べて、放湿性や吸湿性が少し劣ります。

頻度

敷きパッドの上に直接寝ている場合は1~2週間に1度、敷きパッドの上にシーツを敷いて寝ている場合は1~2カ月に1度の頻度で敷きパッドを洗うことをおすすめします。

ただし、汗をかきやすい夏場はよりこまめに洗うと良いでしょう。


乾燥

敷きパッドを洗った後は、しっかり乾燥させる必要があります。

1本の物干しにかけると乾きにくいため、敷きパッドの全面が風に当たりやすいように、2本の物干しを使ってM字型に干すと乾きやすくなります。天日干しか影干しかは、洗濯表示に従ってください。

ちなみに、ダニは50℃の熱で20分~30分、60℃の熱だと一瞬で死滅するとされています。そのため、温風で乾燥させるコインランドリーの乾燥機で乾かすことは、ダニ予防に有効です。

しかし、「タンブル乾燥は避けてください」や「タンブル乾燥禁止」の表示がある場合は、乾燥機を使うと敷きパッドを傷める可能性があります。

そのため、しっかりダニ対策をしたい方は、クリーニング店に依頼することをおすすめします。なかには、ダニの駆除だけでなく防ダニ加工をしてもらえるクリーニング店もあるため、気になる方は依頼してみてください。

敷きパッドのおすすめブランド5選

次に、敷きパッドを取り扱うおすすめのブランドを5つご紹介します。

ナイスデイ

1997年創業の株式会社ナイスデイ(Niceday)は、寝具やインテリア商品を製造・販売する会社です。令和4年に株式会社AQUAと合併し、現在は株式会社AQUAが事業を引き継いでいます。

なかでも、人気の自社ブランドmofuaの敷きパッドは、楽天市場やAmazonなどのオンラインショップで購入可能です。

先述した接触冷感や防ダニ機能を持った敷きパッドも販売しており、幅広い選択肢の中からお気に入りのものを見つけることができます。

ナイスデイ:株式会社ナイスデイ (niceday-inc.jp)

ニトリ

「お、ねだん以上。ニトリ」のCMでよく知られるニトリは、1967年創業の家具やインテリア商品を販売する会社です。

ニトリでは、NウォームやNクールなど、機能性が高い敷きパッドが販売されています。全国に店舗があるため実物を確認してから購入できますし、比較的リーズナブルな価格も魅力です。 

ニトリ:ニトリ公式企業サイト (nitori.co.jp)

西川

1566年創業の西川は、布団や枕、敷きパッドなどの寝具全般を販売する老舗メーカーです。オリジナルブランドが豊富で、西川チェーン専門店のみで取り扱われている商品もいくつかあります。

また、眠りのプロであるスリープマスターが在籍している店舗では、睡眠に関するお悩み相談ができるサービスも充実しています。

西川:ふとん(布団)などの寝具なら西川公式サイト (nishikawa1566.com)

アイリスオーヤマ

アイリスオーヤマ株式会社は、1971年に設立された生活用品を製造・販売する会社です。敷きパッドにおいては、通気性・耐久性・耐圧分散性に優れたエアリー敷きパッドが人気です。

アイリスオーヤマの製品は、楽天市場やAmazonのほか、公式通販サイトのアイリスプラザから購入できます。

アイリスオーヤマ:アイリスオーヤマ株式会社 | IRIS OHYAMA Inc.

三和商店

1951年設立の株式会社三和商店は、寝具を中心にインテリア用品やタオルなどの繊維商品を販売する会社です。

楽天市場やAmazonからさまざまな柄やカラー、機能を備えた敷きパッドを購入できるため、多種多様なラインナップの中から自分のお気に入りを見つけることができます。

また、丁寧な対応やスムーズな発送も魅力の1つであり、入金確認後から2営業日以内で発送される点は非常に魅力的です。

三和商店:楽天ストア サンホープ - 株式会社三和商店 (sanwa-fabric.com


敷きパッドに関するよくある疑問

最後に、敷きパッドに関するよくある疑問についてご紹介します。

敷きパッドとベッドパッドはどう違う?

敷きパッドとベッドパッドの違いは、敷く順番です。敷きパッドは上記で説明したようにシーツの上に敷きますが、ベッドパッドはシーツの下に敷きます。

そのため、ベッドパッドは、マットレスや布団が傷むのを防ぐことが主な役割です。

また、敷きパッドに比べてベッドパッドは厚いものが多く、マットレス・布団の硬さや柔らかさを改善する機能もあります。

両方使っても良いですが、基本的な役割は同じため、どちらか1つだけの使用でも問題ありません。

敷きパッドを使う上でのデメリットとは?

マットレスや布団を長く使い、かつ睡眠の質を高めるためには、敷きパッドの使用が必須です。そのため、敷きパッドを使う上でのデメリットは、購入費用がかかることくらいでしょう。

それ以外にも挙げるとすれば、洗濯が大変であることや収納スペースをとることは、敷きパッドのデメリットといえるかもしれません。

【まとめ】敷きパッドの使い方・取扱方法等について

この記事では、敷きパッドにはどんな役割があるのかを説明したうえで、敷きパッドの正しい使い方やお手入れ方法ついて紹介しました。

敷きパッドは直接肌に触れるように使うことで、機能を十分に発揮できます。また、マットレスや布団を長く使うのにも役立ちます。

この記事を参考にして、自分にあった敷きパッドを見つけてみてはいかがでしょうか。