「布団カバーにはどうして毛玉ができるのか」と「毛玉をとるのに適切な方法はあるのか」という疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか?
また、「なるべく毛玉ができない布団カバーを知りたい」という方も多いかもしれません。
そこで、この記事では、布団カバーに毛玉ができる原因を説明したうえで、毛玉を取るための適切な方法や毛玉ができにくい布団カバーについてご紹介します。
布団カバーの毛玉にお悩みの方や、布団カバーの買い替えを検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。
なぜできる?布団カバーに毛玉ができる原因
「布団カバーを新しくしても、すぐに毛玉ができて困っている」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
布団カバーの使用期間の長さも原因の1つですが、毛玉ができる最大の原因は「摩擦」です。毛玉は、以下の流れで作られます。
- 摩擦で表面の繊維が毛羽立つ
- 毛羽だった繊維が摩擦によってからまる
- 毛玉ができる
極論を言うと、摩擦が起きなければ毛玉はできません。
しかし、摩擦を起こさないように布団カバーを使うことは難しく、毛玉が絶対にできない布団カバーはないと言われています。
とはいえ、布団カバーによっては、毛玉をできにくくすることができる布団カバーもあります。
毛玉をできにくくする上で重要となるのが布団カバーの「素材」と「生地」です。
素材
毛玉ができにくい素材は、以下の天然繊維です。
・植物性の天然繊維(リネン・コットン・シルク)
・アルパカ
・モヘア
リネン(麻)やコットン(綿)といった植物性の天然繊維は、繊維が短く繊維どうしがからまりにくいという特徴があります。
また、シルク(絹)やアルパカなどは表面が滑らかなことから毛玉ができにくいとされています。
逆に、毛玉ができやすい素材は、以下の通りです。
・化学繊維(アクリル・レーヨン・ポリエステル)
・動物性の天然繊維(ウール・アンゴラ・カシミヤ)
・化学繊維と天然繊維の混紡
化学繊維は、繊維1本1本が強く静電気が発生しやすいため、摩擦が起きやすくなっています。
また、比較的繊維が長く、繊維がからまりやすいことも毛玉ができやすい原因の1つです。
ウールやカシミヤといった動物の毛から作られる繊維は、毛の表面の凹凸が引っかかることで毛玉ができやすくなります。
ただ、動物性の繊維は化学繊維と比べて強度が弱く、毛玉ができたとしても落ちやすいため、そこまで気にならないかもしれません。
そして、この2つの特徴を合わせ持つ化学繊維と天然繊維の混紡素材は、特に毛玉ができやすいとされています。
毛玉ができるのを防ぎたい方は、混紡の布団カバーは避けた方が良いでしょう。
生地
素材の他にも、生地も毛玉を生む原因とされています。
毛玉ができにくい生地は、縦糸と横糸を交互に織る平織りの生地です。
また、毛玉ができにくい加工(アンチピリング加工)をしている生地は、樹脂や薬品によって表面を滑らかにすることで毛玉ができにくくなっています。
逆に、毛玉ができやすい生地は以下の通りです。
・ニット
・ガーゼ
・フランネル(起毛)
ニットやガーゼは繊維どうしの隙間が多く毛羽立ちやすい特徴があり、フランネル(起毛)は繊維どうしがからまりやすいため毛玉ができやすくなっています。
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布団カバーの毛玉を取り除く方法とは?便利アイテムもご紹介
布団カバーにできた毛玉を、ブチブチと手でちぎったことはありませんか?
実は、毛玉を手でちぎると布団カバーの繊維が毛羽立ち、さらに毛玉ができやすくなってしまうのです。
食器用スポンジや毛玉取りブラシを使って毛玉を取る人も多いかと思いますが、これらのアイテムは布団カバーをゴシゴシこすって毛玉を取るため、生地を傷める可能性がありおすすめできません。
そこで、この章では毛玉を取るのにおすすめの便利アイテムを3つ紹介します。
毛玉取りアイテム①:電動毛玉取り器
毛玉を取るのに1番おすすめのアイテムは、電動毛玉取り器です。
100円ショップでも販売されていますが、機能や耐久性などの点から2000円~3000円程度で購入できる毛玉クリーナーをおすすめします。
電動毛玉取り器は、毛玉をカットすることで毛玉を取り除きます。
多くの電動毛玉取り器がコードレスで使用でき、さまざまなデザインのものが販売されています。
毛玉取り器を選ぶ際は、機能はもちろん、大きさやお手入れのしやすさなども忘れずチェックすると良いでしょう。
ただし、布団カバーに強くあてると、カバーの生地を傷めたり穴があいたりするため注意が必要です。
電動毛玉取り器を使えば、布団カバーだけでなく衣類やソファなどの毛玉もとれるため、1つ持っておけば安心ですね。
毛玉取りアイテム②:テープとハサミ
毛玉が少ない場合は、テープやハサミを使って毛玉を取り除くこともできます。
コストがかからないので新しくアイテムを購入したくはないという方にはおすすめです。
具体的な手順としては、まずテープを手に取り、丸めて毛玉の表面に軽く押し付けます。このとき、テープを強く押し付け過ぎないように注意してください。
テープが毛玉に貼り付いたら、ゆっくりと引っ張り上げます。このとき、毛玉が完全に取れなくても、糸を引っ張ってしまわないように注意しましょう。
次に、毛玉が残っている場合は、ハサミを使用して取り除きます。毛玉を切り取るときは、布団カバーを平らに広げてから、毛玉に向かって切り込みを入れるようにします。
切り込みを入れた後は、ハサミで毛玉を丁寧に切り取ります。
ただし、毛玉を取りすぎると、布団カバーの表面に穴が開いてしまうことがあるので、注意が必要です。
毛玉取りアイテム③:剃刀
テープとハサミ以外に、剃刀で毛玉を切り取ることもできます。
具体的な方法としては、布団カバーを平らに広げ、毛玉がある部分を剃刀で軽くこすり、布団カバーを振って、毛玉を落とします。
この要領で剃刀でこすり続けるのが剃刀を使った毛玉の切り取り方ですが、剃刀の刃が布団カバーに刺さってしまわないように、刃を布団カバーに平行に保ちながら行うことが重要です。
できるだけ布団カバーの繊維を切らないように、剃刀の中でもT字の剃刀を使うことをおすすめします。

布団カバーの毛玉を予防するコツとは?メンテナンス方法を解説
布団カバーの毛玉を予防する1番有効な方法は、上記で紹介した「毛玉ができにくい布団カバー」を選ぶことです。
デザインや価格も気になるところですが、布団カバーの素材や生地を購入前によく確認すると良いでしょう。
また、適切なお手入れ方法は、布団カバーによって異なります。メーカーが推奨する布団カバーのお手入れ方法や洗濯表示をよく見て、正しくメンテナンスしてください。
そのうえで、洗濯する際はほかの洗濯物との摩擦を少なくするために、ネットに入れて洗うことをおすすめします。
ほかにも、布団カバーを洗濯する上で、次の対策を行うことで毛玉ができるのを予防できます。
・弱いモードで洗う
・ゴミ取りネットのゴミを取ってから洗う
・静電気を防止するために柔軟剤を入れる
このように、普段何気なく行っている洗濯においても、いくつかの点に気をつけることで毛玉の発生を防ぐことができるのです。
毛玉ができにくい布団カバーをご紹介
上記では、布団カバーの素材や生地、メンテナンス方法などを注意すれば、毛玉を予防できることを解説しました。
その上で、より具体的におすすめの布団カバーが知りたい方のために、この章では毛玉ができにくい布団カバーを7つご紹介します。
眠りの仕立て屋Sleep Tailo
眠りの仕立て屋Sleep Tailoの掛け布団カバー Etoile(エトワール)は、コットン(綿)100%の肌触りが優しい布団カバーです。
一般的に使用される糸の表面から飛び出ている短い繊維を取り除くことで、毛羽立ちが少なく肌触りが良くなるように加工された高級コーマ糸で作られています。
さらに、一般的な糸に比べて細い糸を高密度に織り込むことで毛羽立ちを防止できるとともに、ダニの侵入も防げることが試験によって証明されています。
また、静岡県の自社工場で製造から販売までを行っていることから、安心・高品質が魅力です。
カラーは9色、サイズはシングルからキングまで5種類から選べます。
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Aooka
Aookaのオーガニックコットン洗いざらし布団カバーセットは、オーガニックコットン100%の布団カバーです。
オーガニックコットンとは、3年以上農薬や化学肥料を使っていない土地で栽培された綿のことを言い、敏感肌の方や赤ちゃんの肌にも優しい素材とされています。
さらに、布団カバーを販売する前にお湯で洗って高温で乾燥させる「洗いざらし加工」をすることで、繊維の密度が高まり、縮みや毛玉ができるのを防いでいます。
また、防ダニ・抗菌・抗臭加工も施され、2年間の保証がついているのも魅力です。
カラーは6色、サイズは4種類から選べます。
Aooka:https://item.rakuten.co.jp/aooka/018-90601-01/
アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマの掛け布団カバーは、コットン100%の布団カバーです。しっかりとした生地で毛羽立ちにくく、毛玉ができにくくなっています。
シンプルなカバーは、8か所に紐がついているため、カバーの中で布団がずれるのを防いでくれます。また、ほかの綿100%の布団カバーに比べて、安価であることも魅力です。
カラーは8色、サイズは3種類から選べます。
アイリスオーヤマ:口コミ・評判│カラー掛け布団カバー CMK-S シングル 全8色 4ページ目│アイリスプラザ│アイリスオーヤマ公式通販サイト (irisplaza.co.jp)
寝具の専門店 リヴェール
寝具の専門店 リヴェールのとろける フランネル掛け布団カバーは、化学繊維であるポリエステル100%の布団カバーです。
しかし、布団カバーの内側に樹脂加工を施すことで、毛が抜けることと毛玉ができるのを予防できます。さらに、内側の樹脂加工によって、楽に布団カバーの取り外しができます。
また、乾燥機の使用はできませんが、自宅の洗濯機でも丸洗い可能です。
サイズはシングルとダブルの2種類、カラーはリバーシブルの2色・3種類から選べます。
カーテンや寝室の模様替えに合わせて、布団カバーの色を変えられるのが良いですね。
PAZANA
PAZANAの布団カバーは、化学繊維であるマイクロファイバー生地ですが、静電気を防止する素材を使うことで毛玉の発生を防ぎます。
一般的なマイクロファイバーよりも細い繊維を使用することで、より肌触りの良い布団カバーになっています。
さらに、マイクロファイバー本来の性質である保温性の高さに加えて、寝ている間の汗を吸収して熱に変える吸湿発熱わたが使われているため、寒い季節にぴったりの布団カバーです。
また、PAZANAの布団カバーは乾きやすく、洗濯しても型崩れしにくいことから、自宅の洗濯機でも丸洗い可能です。カラーは7色、サイズは3種類から選べます。
DACANS
DACANSの掛け布団カバーは、化学繊維であるポリエステル100%のフランネル生地ですが、毛玉ができにくいアンチピリング加工が施されています。
さらに、静電気を防止する加工もされているため、毛玉ができにくくなっています。
極細マイクロファイバーを高密度で編み上げているため、マイクロファイバーならではの滑らかな肌触りと保温性の高さも魅力です。
また、DACANSの布団カバーは乾きやすく、自宅の洗濯機でも丸洗いできます。ただし、いくつか注意点もあるため、洗濯表示をよく確認してから洗濯してください。
カラーは8色、サイズは4種類から選べます。
三和商店
三和商店の掛け布団カバーは、化学繊維であるポリエステル100%の起毛生地です。
毛布なしでも良いくらいの温かさとフワフワの触り心地、値段の安さが魅力です。
サイズはシングルより少し大きいシングルロングで、シルバースター、ブラックドット、グレーフラワーなどなど、7種類の柄から選ぶことができます。
かわいい星柄や花柄のデザインのものも取りそろえられており、幅広い年齢層の方におすすめの布団カバーです。
三和商店:https://item.rakuten.co.jp/sanhope/79161/
布団カバーの毛玉に関するよくある質問
最後に、布団カバーの毛玉に関するよくある疑問について解説します。
布団カバーの毛玉が原因で寝心地が悪くなるって本当?
布団カバーの毛玉が原因で寝心地が悪くなることがあるかどうかは、個人差があります。毛玉が多くてザラザラした感触がある場合、寝心地が悪くなる人もいれば、気にならない人もいます。
毛玉が多くなると、通気性が悪くなり、保温性能も低下することがあるほか、毛玉があると、布団カバーの表面がゴワゴワして、肌触りが悪くなることもあります。
さらに、毛玉が多い場合は、ホコリやダニなどの汚れも付きやすくなるので、衛生的な面でも注意が必要です。
布団カバーに毛玉があることで寝心地の悪さを感じたときは、毛玉を取り除いたり布団カバーを変えたりするなどの早めの対処をしましょう。
ペットと一緒に寝ていると毛玉ができやすい?
ペットと一緒に寝ると、その分摩擦が生じる機会が増えたり、ペットから抜けた毛が布団カバーの繊維と絡むことで、毛玉ができやすくなることが考えられます。
特に、犬の場合は布団の上で穴を掘る行動をとることがあります。そうすると、布団カバーの繊維が毛羽立つため毛玉ができやすくなります。
ペットと一緒に寝ることで毛玉ができるのを予防したい方は、布団カバーについたペットの毛をこまめに掃除することをおすすめします。
着ているパジャマと布団カバーの毛玉には関連性がある?
着ているパジャマと布団カバーの毛玉には、関連性があります。
上記では、布団カバーに毛玉ができやすい素材や生地があることを紹介しましたが、これは布団カバーに限ったことではありません。
例えば、毛玉ができにくいコットン100%の布団カバーを使っていても、化学繊維であるポリエステル製のパジャマを着て寝ると毛玉ができやすくなります。
ほかにも、ニット生地のパジャマを着たときも、パジャマにはもちろん布団カバーの毛玉も増えるでしょう。
毛玉ができにくい布団カバーを選んだにも関わらず、毛玉ができてしまった場合は、着ているパジャマの素材も確認してみてください。
【まとめ】布団カバーにできる毛玉について
この記事では、布団カバーに毛玉ができる原因を説明したうえで、正しい毛玉の対処法や予防法、具体的な毛玉ができにくい布団カバーについてもご紹介しました。
布団カバーに毛玉ができる原因は、摩擦です。とはいえ、毎日使う布団カバーを摩擦がないように使うことはできません。
そのため、布団カバーの毛玉を防ぐには、布団カバーの素材や生地を毛玉ができにくいものにする必要があるのです。
もし毛玉ができた場合は、毛玉をできやすい状態にしないためにも、正しい方法で取るようにしてください。
布団カバーの毛玉に悩まされている方や毛玉ができにくい布団カバーの購入を検討されている方は、この記事を参考に、自分にあった布団カバーを探すと良いでしょう。