布団の素材について詳しく解説!素材別でおすすめの布団もご紹介します

布団の素材として羽毛、綿、シルク等、様々な種類が存在し、それぞれに特性があります。質の良い睡眠を得るためには、個々の寝具素材を適切に選択することが重要です。本稿では、各素材の利点と欠点、メンテナンス方法、おすすめの布団について詳しく説明します。自身に適した布団素材を見つけるための参考になさってください。

布団の素材にはどのようなものがある?各素材の特徴についても解説

以下で5つの主要な布団素材について具体的に説明いたします。

羽毛素材

羽毛素材の布団は、詰め物に水鳥の羽毛を使用しています。羽毛のメリットは吸湿性と放湿性に優れ、蒸れにくいことです。また、睡眠中に出る汗も排出してくれるため、快適な寝心地を提供します。高い保湿性も持ち、寒い冬でも適用可能な素材です。大きな体積の高品質な羽毛を使用した場合、さらに優れた断熱性が期待できます。羽毛布団のメンテナンスは比較的容易で、月に1〜2回程度、片面2時間ずつ日干しするだけで十分です。布団を干した後は表面のホコリを軽く払い、ふとん叩きは避けましょう。この程度のメンテナンスでも、保湿性が増し、さらに殺菌効果も期待できます。さらに、5年に1度は布団の劣化具合や膨らみ具合をチェックし、必要に応じてクリーニングやリメイクを検討しましょう。

羽毛素材の布団はその利点が多い一方で、保管時には少々大きくなりがちなデメリットもあります。また、羽毛布団は素材により価格や品質の差が大きい傾向にあります。羽毛素材としてはダック、グース、マザーグースが有名です。ダックは重量があり、臭いが出やすいですが、安価で手に入りやすいのが利点です。

グースやマザーグースは高額なものが多いものの、ボリュームがあり軽い商品が多いです。高品質な羽毛布団を求める場合は、日本製で安価すぎないものを選ぶことを推奨します。厳しい品質検査に合格したことを証明する「GFマーク」や「ゴールドラベル」がついた商品なら、更に安心して使用することができます。また、品質は産地などの条件によっても異なり、ハンガリーやポーランド、シベリアは高級品が多いです。

綿素材

綿素材の繊維は個々によじれを持ち、細かな空気孔を形成します。この中空構造により保湿性と吸湿性が高まり、夏は涼しく冬は暖かいという抜群の寝心地を提供します。また、綿は適度な硬さと高い弾力性を持ち、寝返りが打ちやすいのも特徴です。綿は打ち直しが可能な利点もあり、適切な管理をすれば約10年間使用可能です。そのため、他の素材と比較してコストパフォーマンスが非常に高いです。

さらに、綿は低刺激で静電気が発生しにくい特性を持つため、乳幼児やアレルギー体質の方でも安心して使用できます。ただし、綿素材は放湿性がやや劣るため、カビが生えやすいという欠点もあります。このため、こまめに日干しする必要があります。片面2時間ずつ日干しすることで、ふっくらとした感触を再生することができます。布団カバーも定期的に洗濯しましょう。クリーニングは半年に1度出すと良く、清潔感を保つことができます。長期間保管する場合は通気性の良い押し入れの上段に保管し、カビを防ぐようにしましょう。

綿素材にはアッサム綿、インド綿(シードコットン)、インド混合綿、メキシコ綿、メキシコ混合綿、オーガニックコットンの6種類が存在します。アッサム綿の特性は硬さと耐久性、そして弾力性にあります。これにより、適切な寝姿勢を保つことができ、長持ちする利点があります。ただし、その高品質から価格も高くなっています。インド綿は適度な弾力性と耐久性を持ち、長期間使用できる素材です。アッサム綿と比べると、インド綿は手の届きやすい価格設定で、コストパフォーマンスが魅力的です。

インド混合綿は、インド綿とポリエステルを組み合わせた素材で、軽さと扱いやすさが特徴です。耐久性はそれほど高くありませんが、手頃な価格で適度な弾力性を持っています。メキシコ綿はその良好な肌触りが魅力ですが、対応力は弱く、敷き布団としては不適なため、掛け布団として利用されることが多いです。

メキシコ混合綿は、メキシコ綿とポリエステルを組み合わせた軽い素材です。メキシコ綿と比べて耐久性や肌触りの良さは劣りますが、手頃な価格が利点となっています。オーガニックコットンは綿素材の中で最も肌に優しい素材です。価格は高く、耐久性もやや劣りますが、低刺激な綿素材を求める場合にはオーガニックコットンがおすすめです。

ポリエステル素材

ポリエステル製の布団は保湿性及び放湿性に優れ、暖かさと冷涼さを同時に実現します。耐久性のある繊維により、ほこりを発生しにくいため、喘息の方にも利用しやすいといえます。さらに、高機能な布団が豊富に存在するのも、ポリエステル素材の特色です。抗菌防止加工や制菌加工、防ダニ加工、消臭加工、吸湿性加工等を施し、衛生的で快適な睡眠体験を提供します。しかしながら、吸湿性とサポート力は多少低いです。サポート力が低いと、姿勢が悪くなったり、体に負担を与える可能性があります。そのため、固綿が配合された製品を選ぶと、弾力性が増し正しい姿勢を保つことが可能です。高品質なポリエステル製の布団を求める際には、「GF」マークが付いた全日本寝具寝装品協会が発行する製品をお勧めします。ポリエステル素材のメンテナンスは週に1〜2回程度必要で、片面ずつ約2時間日光に当てることが推奨されます。ポリエステルは水洗いに適していますが、洗えない製品も存在しますので、購入前に商品の品質表示を確認しましょう。

シルク素材

シルク素材は熱水で処理した繭を手作業で延ばし、平板状に積層したものです。シルクはアミノ酸を多く含み、肌に優しく、肌刺激が少ないのが特徴です。アミノ酸は人の肌と成分が似ていて、皮膚細胞を活性化させる効果が期待でき、健康的な肌を維持することが可能です。滑らかな表面がホコリや花粉を寄せ付けないため、アレルギー体質の方にも利用しやすい素材です。シルク素材は吸湿性が高く、汗を吸収する能力はポリエステルの約30倍です。さらに、優れた放湿性もあり、湿気を避けて快適な寝心地を提供します。ただし、シルク素材は価格が高く、耐久性に劣るという欠点があります。また、吸湿性が高いため、長期保管時にダニが繁殖する可能性もあります。長期保管する場合は、通気性の良いカバー等で包み、湿度の低い場所で保存しましょう。それでも、お手入れは比較的容易で、月に1〜2回程度、風通しが良い日陰で干すだけで良いです。

高品質なシルク製の布団を購入する際は、匁(もんめ)の数値を確認しましょう。匁とはシルクの重さを表した数値で、大きいほど高品質で耐久性があります。一般的に、16匁以上のものが商品として売られており、19匁以上だと適度な柔らかさと耐久性を兼ね備えた素材と言えます。また、シルク素材にはサテン生地、絹紡糸・紬糸、シルクガーゼの3種類があります。サテン生地の特徴は滑らかな肌触りと光沢感です。シルクの特性を最も活かした素材ですが、耐久性がやや低い点が欠点です。絹紡糸・紬糸は原料の余りを活用して作られた糸で、生地にすると凹凸が出やすく、ホコリっぽさを感じやすいです。シルクガーゼはその名の通り、シルクをガーゼ状にしたものです。他のシルクよりも通気性や吸水性が高く、ムレにくい素材です。しかし、シルクガーゼは価格が高いため、予算を重視する場合はおすすめできません。

ウレタン素材

ウレタン素材は、建築用の壁材としての断熱材にも利用されるほど、非常に高い断熱性を持つ点が魅力です。また、化学繊維であるウレタン素材は、布団の硬さを自由に調節して製造できるというメリットがあります。ウレタン素材の布団には低反発性と高反発性のものがあり、低反発性の布団は内部の気泡が少なく、柔らかさが特徴です。寝心地は優れていますが、寝姿勢が悪化し体に負担をかける可能性があります。逆に、高反発性の布団は内部の気泡が多く、硬度があります。その結果、良好なサポート力を提供し、寝返りもしやすいです。寝姿勢を整えるためには、弾力性のある高反発性の布団が適しています。また、ウレタン素材は天然素材ではないため、ダニが付きにくいという利点もあります。しかしながら、ウレタン素材の通気性はあまり良くないため、梅雨時などは湿気が溜まりやすいという欠点があります。湿気が気になる場合は、質の高い商品を選ぶように心掛けましょう。また、ウレタン素材は水に弱いので、手入れがやや難しいです。洗濯は避け、水分をしっかり絞ったタオルで表面を拭くのがおすすめです。汚れが特に気になる場合は、中性洗剤を混ぜた液体に浸したタオルをしっかりと絞り、汚れを拭き取りましょう。ウレタン素材は水に濡れると形状が変わる可能性もあるので、タオルで拭く際には注意が必要です。

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素材別におすすめの布団をご紹介

本稿では、5つの異なる素材について、それぞれに適した寝具をご紹介いたします。厳選された高品質で人気の商品となっておりますので、是非ともご参照いただければ幸いです。

羽毛素材のおすすめ布団

昭和西川 マザーグースダウン93%

昭和西川が手がける羽毛寝具で、中綿に93%マザーグースを使用した商品です。ダウンパワーは400超で、保湿性が高く、冬でも快適にご使用いただけます。また、耐久性にも優れたマザーグースダウンを用いているため、長期間ご愛用いただけます。

URL:https://www.nishikawa-store.com/c/umoufuton/3011199603573

こだわり安眠館 羽毛布団ポーランド産ダウン93%

累計出荷数13万台を突破したこだわり安眠館の羽毛寝具です。中綿には保湿性の高いポーランド産の羽毛を93%使用しております。また、国内でのパワーアップ加工により、清潔感とボリューム感を高めております。この加工は、羽毛に混入した不純物を取り除き、ダニや菌を消去し品質を向上させるものです。高品質でありながらコストパフォーマンスに優れております。

URL:https://www.futonten.co.jp/c/bedding/down-comforter/down-comforter-hon/down-comforter-s/3SA-2735

綿素材のおすすめ布団

AQUA 小さめ敷き布団

4層構造により体をしっかりサポートするAQUAの敷き布団です。抗菌・防臭加工が施されたポリエステル巻綿を用い、2枚の固綿を挟んだ構造となっています。布団の厚さは10㎝と十分で、直接床に敷いても底付きを感じることはありません。軽量で取り扱いが容易な点も特徴です。

URL:https://www.amazon.co.jp/ナイスデイ-サイズが選べる-ボリューム-セミシングル-マイティトップ/dp/B09TKPB1SW

熊井綿業 和敷き布団

香川県で生産されている熊井綿業の和敷き布団です。太く強靭なインド綿を100%使用しているため、耐久性が高く長持ちします。また、インド綿は吸湿性が高いため、湿気による不快感を感じにくいです。伝統的な布団を好む方に好評です。

URL:https://evefac.buyshop.jp/items/26560999

ポリエステル素材のおすすめ布団

BED STYLE ほこりの出にくい国産布団セット

BED STYLEの布団セットは敷き布団、掛け布団、枕の3点が含まれています。全ての部分が洗濯可能で、手間を省くと共に衛生的に保つことが可能です。中綿は中空ポリエステル綿で、空気を多く含み温かさをキープします。また、ピーチスキン加工により柔らかな肌触りを実現しています。ホコリが出にくい特性があり、アレルギーや喘息の方にもおすすめします。

URL:https://www.bedstyle.jp/detail/611063.html

APHRODITA 寧々

創業100年の寝具工房、APHRODITAが提供する寧々は、厚み10〜12㎝のポリエステル素材の寝具です。固綿と中綿が詰まったこの製品は、高いサポート力と抜群の寝心地を提供します。中綿には機能性の高い「帝人のアクフィット」綿を使用し、防ダニ・抗菌・防臭・吸湿・速乾加工が施されています。

URL:https://www.amazon.co.jp/stores/お布団工房/APHRODITA寧々/page/6EBC8DE5-0AF7-41CE-8626-B9BB19FF5C69

シルク素材のおすすめ布団

近江真綿 真綿ふとん

近江真綿の真綿ふとんは、純真綿を100%用いて製造されています。手作業により約4500個の繭が剥がされ、極度の丁寧さを以て作られております。保湿性の高さと暖かさ、そしてシルク特有の滑らかな肌触りが、この製品の魅力となっております。また、通気性や吸湿性も高く、梅雨時における湿気による不快感も軽減できます。

URL:https://www.mawata.com/オンラインショップ/

河村ふとん店 真綿ふとんほのり

河村ふとん店が提供する真綿ふとんほのりは、シルクを100%用いて製造されています。綿に比べて1.5倍の吸湿性と発散性を持つため、ムレにくい特性を有しています。優れた保湿力とフィット感が冬の寒さにも対応し、年間通して快適に使用できます。また、自宅で洗濯可能なため、手軽にメンテナンスが可能です。直接工場からの出荷により、価格を抑えることが可能となり、コストパフォーマンスの高さも特筆されます。

URL:https://kawamura-futonten.co.jp/products/kake-s-15015

ウレタン素材のおすすめ布団

エコラテエリート 三つ折り敷き布団型マットレス

エコラテエリートのマットレスは、世界的な認証システムである「エコテックス スタンダード100」を取得しています。この認証は、有害物質が極限まで抑制され、人にやさしい素材にのみ与えられるものです。そのため、安全な素材の寝具を求める方や敏感肌の方に特におすすめです。寝姿勢を整える構造となっており、厚さ10㎝のやや硬めの高反発性を持つ布団が体をしっかりと支えます。また、体への負担を軽減する設計により、体が布団になじみやすい凹凸プロファイルカットを採用しています。さらに、約7年の耐用年数が長持ちし、コストパフォーマンスに優れています。

URL:https://shinoharakagaku.com/ecolatte/elite_10/

セルプール ハイブリッドマットレスEX

セルプールのハイブリッドマットレスEXは、筋肉のリラクゼーション効果に注目を集めています。大腰筋に焦点を当てた設計が特長で、体を正しい背骨のS字曲線に整える助けとなります。また、水平横方向にカットを施しているため、寝返りがしやすく、ムレにくい素材を使用していることから、安眠をサポートするマットレスとなっています。

URL:https://shinoharakagaku.com/cellpur/hybrid_mattress_ex/

【まとめ】自身に合った布団の素材を選びましょう

寝具の素材について、それぞれの特徴や推奨される商品を説明しました。自身がどの要素を優先的に求めるのかを踏まえることで、自分に合った素材の寝具を見つけやすくなります。是非本記事を参考に、心地良い眠りを提供する寝具の選択にお役立てください。